ストーリー
モノクロームで映し出された田舎の雪道を走るランドローバー。都会でビジネスマンとして働いているルオ・ユーシェン(スン・ホンレイ)は、村長から父の急死の連絡を受け、数年ぶりに故郷、三合屯(サンヘチュン)へと帰って来る。長年、村で教師をしていた父は、新校舎建設のために心臓病をおして金策に走り回り、吹雪の中で命つきたのだった。悲嘆に暮れる母は、古ぼけた校舎の前で一人佇んでいた。母(チャオ・ユエリン)は、古いしきたり通りに葬式をあげたいと思っていた。町の病院から遺体を担いで村まで運び、棺にかける布も自分で織ると言って譲らない。若い者はみな町に行き、村には老人と子供しかいないし、担ぎ手を雇うには金が要る。いくら村長らが車で運ぼうと勧めても、頑固な母は聞こうとしない。ユーシェンは、母が布を織る音を聞き、部屋に飾られた父母の新婚当時の写真を手に取りながら、昔聞いた二人のなれそめを思い出していた。それは、村の語りぐさになった恋の物語である。