内容
2001年10月27日、米国のアフガニスタンへの爆撃がエスカレートする中、マフマルバフは、映画『カンダハール』のロケ地であるアフガン国境の町ザーヘダーンの難民キャンプを再び訪れた。アフガニスタンの未来を憂い、「教育」こそがこの国の未来を切り開くものとの確信から、イラン国内のアフガン難民の子どもたちへの教育の必要を説いた「読み書き教育 十ヶ月計画」を、ハタミ・イラン大統領に提出したマフマルバフは、イラン国内の難民キャンプの子どもたちの教育実態をカメラに収めることを企画したのだ。キャンプの粗末な教室で、目を輝かせて学ぶ子どもたちと、同じ難民でも身分証のない子どもたちは教育を受けることができないという現実。そして、ある女子教室では決してブルカを脱がない生徒に出会うのだった。彼女は、他人に素顔を見せることは罪だとオマル師が言った、と頑なに拒むが、カメラは彼女にそうさせる本当の理由に迫っていく。何とそれは少女の亡き父への敬意を表していたのだ。
≪同時上映≫
『おばさんが病気になった日』
監督:ハナ・マフマルバフ
内容:お留守番の子どもたちがビデオカメラを持ち出して、映画を撮り始める。マフマルバフの末娘ハナ(当時8才)の作品。
『風と共に散った学校』
監督:モフセン・マフマルバフ
内容:山岳地帯の遊牧民学校に現れた初老の男を、教育省の監視員と思い込んだ教師。