ストーリー
1945年、夏。美しい霧島の山並みをかすめるように、敵機グラマンの編隊が飛んでゆく。中学3年の日高康夫(柄本佑)は、満州に住む家族と別れ、厳格な祖父・重徳(原田芳雄)と祖母・しげ(左時枝)のもとで暮らしている。跡取りに育てようという重徳の思惑に反し、康夫は空襲のショックで肺浸潤という病気にかかり、薄ぼんやりと自宅療養の日々を過ごしていた。目の前で親友が爆死し、彼を見殺しにして逃げたことから、康夫は日々罪悪感に苛まれ、自分の居場所すら見つけられない。意を決して、死んだ親友の妹・波(山口このみ)に会いに行くが、追い返される。8月。敗戦の影が忍び寄る中、人々の暮らしは流れていく。