ヴィタール

ずっと永遠に。

ヴィタール
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■2004年ベネチア国際映画祭 特別招待作品
作品情報
ジャンル:ドラマ

製作・監督・脚本・撮影監督・美術監督・編集:塚本晋也

出演:浅野忠信/柄本奈美/KIKI/岸部一徳/國村隼/串田和美/りりィ/木野花/利重剛/原昇/康すおん/鈴木一功/川島宏知/中島陽典/村松利史/綾田俊樹

プロデューサー:塚本晋也/川原伸一/日下部圭子/日下部孝一/朱京順

照明:吉田恵輔
音楽:石川忠
エンディングテーマ曲:Cocco「blue bird」
配給:ゼアリズエンタープライズ


2004年/日本/86分/35ミリ/カラー/アメリカンビスタ/DTSステレオ



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ストーリー
 医学生の高木博史(浅野忠信)は交通事故からかろうじて一命は取り留めるが、父・隆二(串田和美)や母・慎子(りりィ)の顔さえ分からず、全ての記憶を失っていた。自分が一体誰なのか?どこにいるのか----居場所の無い自分を抱えさまよい始める博史だったが、医学書にだけは興味を示し、大学の医学部に入学する。やがて二年生の必須科目である解剖実習が始まり、博史の班に若い女性の遺体が割り当てられた。空白を埋めるかのように解剖にのめり込んでいく博史は、解剖を続けるにつれ、現実とは異なる世界へとフラッシュしていく。それは涼子(柄本奈美)という女性と自分とが一緒に暮らす、甘く切ない、記憶を超えた映像だった。
 一方、実習室では、博史へのもうひとつの強い感情が渦巻いていた。それは同級生の吉本郁美(KIKI)の存在によるものだった。彼女は、かつて恋愛関係にあった中井教授(利重剛)を自殺させた原因が自分にあるという思いを抱え、博史に同じ”死”の臭いを感じて接近する。しかし、博史はまるで現実感がない。博史の見る映像は鮮明になり、彼は、もう一つの世界で涼子がダンスを踊ったことを、涼子の父・大山三郎(國村隼)と母・のり子(木野花)に報告しはじめる。同級生の解剖のやり方に耐えられなくなり、自分の班のご遺体を一人で担当したいと、博史は、柏淵教授(岸部一徳)に申し出る。そして、その肉体を愛するかのように解剖を続けていく。雨が博史の記憶を呼び覚ますかのように激しく振り始めた。
 もう一つの世界が確かなリアリティを持ちはじめ、博史は、そちらが本当の現実なのかを次第に見失い、様相は死体さながらになっていく。
 涼子の腕に刻まれた”印”に思い至った博史は、肉体にこめられた強い思いを知ることとなる…。

塚本晋也の他の監督作品
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