ストーリー
ある朝、水泳用のゴーグルを付けて登校してきたハルキ(タモト清嵐)。普段から奇抜な行動を繰り返す彼を、担任の先生やクラスメイトはいつものようにからかう。だが、ゴーグルは父親(利重剛)から受けた暴力によるアザを隠すためのものだった。ある日の休み時間、ハルキは友達を殴りつけ、自分でも抑えきれない感情や暴力的な性質に動揺してしまう。
一方、ハルキと同じクラスのカツキ(野原瑠美)は、性的いたずらを受け不登校だった同級生への心ない一言がきっかけで、友達から仲間外れに。仲が悪く共働きの両親に相談することもできず、ひとり悩み苦しむ。カツキへのイジメがエスカレートしても、ハルキだけは唯一普段どおりに接してくれた。ある日、カツキは、食事も与えられず、空腹から食べ物を盗むハルキを目撃する。そんなハルキを、カツキは夕食に招待するのだった。
ハルキの父親の暴力は、日々激しさを増してゆく。何とかしようとハルキの母親(秋本奈緒美)が止めに入るが、ハルキのアザは増えてゆくばかり。ハルキはカツキにだけ、本心を打ち明けた。「いつか大地震が来て、日本中を全部流すくらいの大津波が来る。好きなものは助ける。嫌いなものは全部流れればいい。」と。ふたりはお互いの悩みを話し合える"本当の友達"になっていった。
ある日、ハルキは学校を無断欠席する。心配したカツキはハルキの自宅を訪ねるが、母親は遊びに行ったと嘘を付く。そして、父親の暴力の矛先は、ついに母親まで及ぶことになる。"大切なものを守りたい!"という一心で、ハルキは父親に飛び掛った。何度も父親を殴り、そのまま家を飛び出すハルキ。
一方、カツキはハルキの行方を夜になるまで捜していた。公園で苦んだ男に声をかけられ近づくと、突然、その男はカツキに飛び掛ってきた。同級生をいたずらした例の猥褻犯だったのだ。何とかして大声を上げ逃げ出したカツキは、家を飛び出したハルキをやっと見つけることができた。
いつしか、ふたりは海に向けて歩きだしてゆく。明け方、海に到着したふたりを待ち受けていたものとは…。