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| 太陽 | |
300字レビュー |
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【こだわりの品(しな)】 昭和天皇の第二次対戦・敗戦前後の模様を描く。もちろん、事実にぴったりと合わさった形ではないと思う。だって監督はアレクサンドル・ソクーロフなのだから。だから屈折した描写も数多い。意味わかりづらいなあ、と思うシーンも少なくない。 演ずるのはイッセー尾形。こちらもまた、イッセー尾形のワンマンショー!っていう気がしてくる。昔、生前に園遊会の模様などで、昭和天皇の口癖だった「あ、そう…」を連発するのだ。実際、若い頃からそういう人だったみたいであるが、連発していくと吉本新喜劇の一発芸みたいで笑ってしまう。 敗戦の頃だから、いろいろと大変な時期なんだろうなあと、最初の頃は御前会議のシーンもあって、そう思っていたが、会議の後は平家蟹の研究に没頭して、1人ごとをぶつぶつと言っているところを観ると、「こんな時に何やっとんねん。オタクっぽいなあ」と感じてしまう。いろいろ、クレームのきそうな場面だけれど、本当だったら、彼もまた日本人であるという描写であろうか? そう、これは天皇もまた一人間であることを描いている映画なのである。ソクーロフはヒトラーの映画も作っているが、同じ人間でも昭和天皇のほうがまだ共感が持てるって思うのは僕も日本人だからであろうか?はたまたオタクだからなのであろうか?そう言えば、子供(赤ん坊)の写真にキスするのはいいとして、ハリウッド女優の写真をジーッと眺めているシーンは、何かやばいことをするんじゃないかとヒヤヒヤした。描写はなくともきっと、そういう意味なんだろうなという気はするのだが…。(越智) |