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| ユメ十夜 | ||
ジャンル:オムニバス 原作:夏目漱石「夢十夜」(新潮文庫刊) 主題歌:山田タマル「手」(BMG JAPAN) 配給:日活 2006年/日本/110分/カラー・モノク ロ/ビスタサイズ | ||
作品詳細 |
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●第一夜 監督:実相寺昭雄 脚本:久世光彦 出演:小泉今日子/松尾スズキ 作家の百聞と妻のツグミは、根津権現裏の家で平穏に暮らしていた。ツグミは土間の茶店で働いており、百聞は机に向かっているが、なかなか筆が進まない。それどころか、時間が遡っているような感覚を覚える。やがてツグミは静かに着物を脱いで横たわり、「百年可愛がってくれたんだから、もう百年、待っててくれますか?」と言い残し、消え入るように死んでしまう…。 ●第二夜 監督:市川崑 脚本:柳谷治 出演:うじきつよし/中村梅之助 男がうす暗い部屋に入って座ると、いつの間にか和尚がいる。そして男は自分が侍だったことに気付く。「侍なら悟れぬはずはない」という和尚に挑発され、懸命に悟りを得ようとする侍。しかし一向に悟りはやってこない。それでも侍は、時計が次の刻を打つ前に悟りを得て、和尚の首をとろう、それができなければ死のう、と決意する。そんな侍を嘲笑うかのような和尚に、侍はしだいに殺気を募らせていくが…。 ●第三夜 監督・脚本:清水崇 出演:堀部圭亮/香椎由宇 ある夏の夜・子供たちの声も騒々しく、漱石の筆はなかなか進まない。そればかりか、いいようのない苛立ちを感じていた。6人目の子を身ごもっている妻の鏡子は、その夜、奇妙な話をする。子供の頃、地蔵の首を誤って落としてしまい、それ以来、その地蔵の夢を見るようになった。ところが最近、その地蔵の首を戻す夢を見たというのだ。そのとき、赤ん坊が目を覚ます。泣く子をあやすため、漱石は赤ん坊を背負って歩き始めるが…。 ●第四夜 監督:清水厚 脚本:猪爪慎一 出演:山本耕史/菅野莉央 田舎町に講演にやってきた漱石。「町民会館前」でバスを降りたはずが、そこは「面影町四丁目」だった。“神隠し”があるというその町では、「見ててみ、見ててみ、蛇になるから!」と叫ぶ老人のあとを、子供達が歌いながらついていく。つられて漱石もあとをつけると、そこはどこか見覚えのある町だった。やがて少年の頃に出会った、ある少女との淡くせつない記憶がよみがえってくるのだった…。 ●第五夜 監督・脚本:豊島圭介 出演:市川実日子/大倉孝二 真砂子が鳴り響く電話の音で目を覚ますと、聞き覚えのある声がこう告げる。「夜が明けて、鶏が鳴くまで待つ…」。夫の庄太郎の身を案じる真砂子。リビングには、いるはずのない男と子どもがおり、さらに不気味な姿の天探女(あまのじゃく)が現れる。真砂子は恐怖のあまり、天探女をゴルフクラブで殴りつける。そして馬に乗り、夜明けまでに間に合うようにと、庄太郎のもとへ疾走するが…。 ●第六夜 監督・脚本:松尾スズキ 出演:阿部サダヲ/TOZAWA/石原良純 運慶が仁王像の頭(かしら)を彫るというので、見物人が集まってくる。現れた運慶は、唐突にアニメーションダンスを踊り始める。それは、木の中に埋まっている形を彫り出す、斬新な彫り方だった。完成した仁王に、見物人だちは感嘆の声をあげる。自分にもできるのではないかと思った男は、家に帰って挑戦してみるが…。 ●第七夜 監督:天野喜孝/河原真明 出演(声):Sascha/秀島史香 旅人が巨大な船に乗っているが、どこへ向かっているのかもわからない。ひどい孤独感を感じ、いっそ死のうかと思っていると、甲板で少女に出会う。彼女も不安を抱えているようだった。突然、少女の姿が消え、旅人が船の奥まで進んでいくと、賑やかなサロンで彼女はピアノを弾き、隣では男が歌を歌っていた。違和感を感じた旅人は再び甲板に出て、大海に身を投じる…。 ●第八夜 監督・脚本:山下敦弘 脚本:長尾謙一郎 出演:藤岡弘、/山本浩司 子どもたちが田んぼで遊んでいると、その中のひとりミツが、チューブ状の不思議な生物を捕まえる。ミツは10メートル以上もあるその巨大な生物を家に持ち帰り、リキと名付ける。一方、ミツの祖父、正造が部屋の奥に進んでいくと、幻影のようなものが現れては消える。ようやく二段ベッドにたどり着き、横になる正造。原稿用紙を前に考え込む漱石の頭の中には、さまざまなイメージが浮かぶのだった。 ●第九夜 監督・脚本:西川美和 出演:緒川たまき/ピエール瀧 幼ない坊と母を残して、父は出征していった。夜、神社の境内に連れて行かれた坊は、母がお参りをしているあいだ、待っていなければならない。母は何度も手を合わせ、お百度を踏んでいるようだ。だが坊が拝殿の扉を開けて覗き込んでみると、そこには戦地の父の姿があった。坊は母を呼ぼうと、鈴の紐をつかんでガラガラと振り、さらに紐によじ登って鈴を鳴らすが…。 ●第十夜 監督・脚本:山口雄大 脚本:加藤淳也 脚色:漫☆画太郎 出演:松山ケンイチ/本上まなみ/石坂浩二 町一番の色男・庄太郎は、美女には目がないが、ブスは死んで当然と思っている非道な男。そんな庄太郎が、瀕死の形相で帰ってくる。庄太郎の話はこうだ。数日前、目の覚めるような美女、よし乃について行くと、なぜか「豚丼」しかない食堂に案内された。あまりの旨さに、豚丼を次々とたいらげる庄太郎だったが、その作り方は、世にもおぞましいものだった。やがて、よし乃が本来の姿を現す…。 |