★★ 作品の公開日一覧はこちら! ★★


TOP <<< minipara >>> 一言掲示板


 

ヒロシマナガサキ 
 (原題:WHITE LIGHT/BLACK RAIN:The Destruction of Hiroshima and Nagasaki)




(C)2007 Home Box Office,Inc.All rights reserved

作品紹介 

300字レビュー
 

【こだわりの品(しな)】
 タイトルを聞いただけで原爆のことだとわかるとは思うが、冒頭において日本の若者たちが原爆のことを忘れかけているということを表すのに、原宿だけでしかインタビューしてないってのはないと思う。原爆を知ってる若者たちもいるだろうし、そういう人たちが原宿に集まるとも思えない。
 ただ、本来は日本の映画人がこのような映画を作らなければいけないのに、作った(作ってもらったかもしれない)この監督には感謝しなければいけないだろう。忘れている日本人は確かに増えていると思う。当たり前である。その記憶を残そうとする人が当事国である日本にはあまりにも少ないからだ。
 作品は被爆者の体験談と、エノラゲイ(広島に原爆を落とした飛行機の名前)の乗組員たちの証言で綴られていく。被爆者たちは、(失礼とは思うが)目を背けたくなるような人が何人かいる。これはインパクトを与えるためにある程度、そういう人をチョイスしたのではないかと思う。けれど、これもまた我々日本人が避けて通ってきたことだけによくやってくれたとも思わなければならないだろう。
 そして、話してくれた被爆者たちにはそれ以上に感謝しなければいけない。ここまでよく生きてきたね、と涙せずにはいられなかった。それから、エノラゲイの搭乗員たちの考え方はやっぱりね、とは思うものの、当時のアメリカのテレビ番組(これも貴重である)も含めて、本音と建て前という点は観る側が思いやってやらなければならないだろう。
 この映画を観て、反戦や反原水爆の運動に加担しようという人もいるだろう。それもいい。ただ、そう直接的ではなくても、観た人それぞれが記憶しているだけでもいいと思う。人々が原爆や戦争のことについて話し合うことができないほどに風化していっていると思われる現在の状況よりはまだましなはずなのだから…。(越智)  








minipara
Copyright 1998-2009 L&S All rights reserved.