ストーリー
チョコレート職人、利明(永瀬正敏)は、最近自分の店をつぶしたばかり。そのふがいなさを引きずったまま、あえて妻みえこ(宮本裕子)や、娘のあゆみ(工藤あかり)と別々に暮らすことを選択する。友人の空き部屋に身を寄せ、世間から隠れるように日々を過ごす。妻のみえこは、「一緒に暮らすことはできない」と利明に言われ、娘とのふたり暮らし。穏やかな毎日だが、娘のあゆみは、父に買ってもらった自分の服を母がベランダに干さないことや、自分が寝た後、壁に耳をあてているのを不思議に思っている。実はみえこが借りたのは、利明の隣の部屋だったのだ。ある日、知らないうちに風にのって、利明が描いたみえことあゆみのスケッチ画が飛んでいく。それを拾う小さい手。あゆみは、父の存在に気づいていく。