作品詳細
第一章:俯瞰風景
監督:あおきえい
それは少女たちの飛び降り自殺が相次いだ夏の終わりの物語。彼女たちは、突発的に廃墟と化したビルの屋上から空へと踊る。そして落下。待っているのは死。学校も異なり、互いに交友関係もなく、一切の関係性と自殺の理由も見いだせぬまま不可解な自殺事件として報道されるなか、唯一、その関連を見いだした者がいた。
最高位の人形師で魔法使いになれなかった魔術師の蒼崎橙子、その人である。むしろ、「理由がない」ことが共通点だ、と。
第二章:殺人考察(前)
監督:野中卓也
これは高校生だったころ、16歳の両儀式と黒桐幹也が出逢う物語。あえて他者と交わろうとしない式にどうしようもなく惹かれた幹也は、なにかと関わろうとする。
それが恋とも気付かずに。やがて、わずかではあるが同じ空間を共有するようになった彼らは、そのとき確かに平穏だった…街では連続猟奇殺人事件が起こっていたけれど。
第三章:痛覚残留
監督:小船井充
仮に人の脳に複数のチャンネルがあるとしよう。現実に即して生きるための最大公約数のチャンネルがあるとして、おそらく大多数の人間はそこにあわせて世界を見つめ、認識し、だからこそ共存できる。けれど、どうしても皆とは異なるチャンネルにしかあわせることしかできない、そんな存在がいたとしたら―それは、もう人外。いや「存在不適合者」と呼ぶ。社会に不適合、ではなく、存在そのものが不適合だという話。
どうやらそれを「超能力者」というらしい。