ストーリー
広く果てしない中国内モンゴルの西北部の草原に、トゥヤーの一家が住んでいる。水を汲む為に、井戸を掘っていたところ、夫のバータルはダイナマイト事故によって下半身不随になってしまう。トゥヤーは二人の幼い子供を抱えながら、家族を養う為の重荷を背負い始める…
雨量はどんどん少なくなり、以前では繁茂していた草原が砂漠に変貌してしまい、羊の群れをより遠い場所で放牧しなければならなくなった。それでも四人家族は生活しなければならない。しかしバータルは働くことができず、力強く凛として働くトゥヤーでさえもその重荷に耐えられなくなっていく…
十キロ以上離れた場所へ水を汲みに行き、家畜の世話をするのが、毎日の日課だ。何故なら渇ききった井戸の中には一日分の水しか貯められない。二日目に水を加えられないと、家畜たちはのどの渇きによって死んでしまう危険性があるのだ。一年を通して、猛暑の夏であろうと吹雪き舞う厳しい冬であろうと、トゥヤーは駱駝を引いて水を汲みに行かねばならない。まだ幼い息子のザヤには母親の負担を分担することが無理なのだ。