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| トゥヤーの結婚 | |
300字レビュー |
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【こだわりの品(しな)】 伝統ある映画祭でグランプリをとっているのに、日本のマスコミはちっとも騒がない。アカデミー賞だけが日本にとっては大事なようだ。という恨み節は置いといて…。 この作品、内モンゴル地区を描いている。最近、この手の作品がよく日本に入ってくる。中国とはいえ、生活ぶりはモンゴルそのもののような人々の生活。中でもこの主人公・トゥヤーは夫が事故で半身不随となり、女手一つで一生懸命に働いている。 働く女性はたくましくキレイである。埃まみれで、化粧などちっともしないトゥヤーを見てるとそう思う。ただ、その中でも夫に甘える、わずかなシーンには女らしさものぞかせる。 話はそんなトゥヤーも1人でこの家族を背負うのは無理だろうと、義姉から離婚を持ち出され、トゥヤーも承諾したように見えたのだが、彼女は離婚はするが、新しい夫にはその元の夫をも一緒に暮して養っていくということを条件にすることを言い出すのだ。 どうやら、この地区では新しい夫が欲しい時、そういうお婿さん募集みたいなことの手続きをすると、たくさん見合いの話が来るらしい。というか、トゥヤーが美人だからだと思うが。そうして何人かとお見合いをすることになる(と言っても付き添い人が一緒にいて、4〜5人くらいのグループでトゥヤーの家に来るのだが)。けれども、元の夫の面倒に素直に頷く男性はなかなか現れない…。 すごいなと思ったのは、一応、中国という共産主義国家であるのだが、こういう破天荒な(でも未来の家族の体型かもしれない、実は前向きな姿勢の)トゥヤーの考えをテーマにしていることである。この考えはアメリカだろうが、日本だろうが、そう上手くはいかない(一夫多妻制はどうかわからないけど)。しかしながら、人を愛することと、家族を持つこととの重要性がこの作品には描かれていると思う。ハリウッド作品なんかより、ずっと進歩的で優れていると言いたい…。(越智) |