ストーリー
24歳の"僕"(崎本大海)は、財団法人松下政経塾の三期生である。今日は三浦半島100キロを24時間で歩くと言う、松下政経塾、恒例の名物行事の日。同期生の藤川(水元秀二郎)、明子(堀まゆみ)、赤松(宮田景介)、広沢(鬼束尋巳)の5人で茅ヶ崎を出発。そもそもこの行事は、塾長の松下幸之助(宝田明)の「きみたちは、大学や大学院までいって座学で充分に勉強してきた。しかしいま、きみたちに最も必要なのは実学だ。現地現場に足を運び、そこにいる人たちの意見を聞き、自分の目で学び、現地、現場で改革案を考えろ。それが実務派であり、本当の政治家だ。」という信念の元に行われているものだった。"僕"たち五人はやっとの思いで走破した。
そして、次の現地現場主義は地元、箱根が日本最大級の観光地になった原動力を調べると言うものだった。それは、"僕"が幼い頃、父に連れてきて貰った、まるで竜宮城に思えていた冨士屋ホテルの創始者が大きく関わっていたことを知ったからだ。"僕"たち五人が冨士屋ホテルに着き、ワイワイと話しているところに、創業者、山口仙之助(大石吾郎)が、120年の時を超えて現れた。びっくりする五人を尻目に仙之助は語り始めた。そして、箱根、宮ノ下富士屋ホテルの開業から、苦難の歴史が明らかにされてゆく。そして、仙之助が二人なら明治時代に連れて行けるという。手を上げたのは明子と赤松だった。そして、二人は時空を超えて当時の明治時代にやってくる。明子は、そこで山口仙之助のサムライスピリットを見るのだった。しかし、赤松は奉公した旅館の仲居お民(河村春花)に恋をしてしまう。