◆原作とは違うエンディングとのことで本国では賛否が二分しているようだが、個人的な「好き・嫌い」でいえば「好き」な作品。但し、細部の確認としてもう一回は観たいと思うが、三度は観ないだろうと思うほど非常に疲れる作品でもある。 基本的にモンスター映画なのだが、原作者や監督が意図したとおり、外部との連絡が取れない孤立した状況で追い詰められていく集団劇として描かれている。この手の作品(映画に限らず)の多くが、ほぼ同じような展開をしていくため、細かな設定や語り方と物語の結末を除けば、さほど目新しい事はない。目の前の現実を受け入れ臨機応変に善処しようとする主人公。現実を受け入れず理論とマニュアルで行動し状況を悪化させる者。あわてて二次災害を招く者。事態の進展とともに周囲を思想的に扇動し一時的なカルト教団を作り上げる者。そうして分化された集団同士の対立…。 面白いのは、カメラワークを決めずに二台のカメラで各々が撮りたい映像を撮るという撮影方法。その場にいる誰が撮られるか分からないという、いわば舞台劇のような濃密な空気を作り出しており、物語の緊張感を増幅させている。ある意味、非常に贅沢な撮影方法といえるだろう。 あとは結末を受け入れることができるか、できないか、に全てがかかっているのだが、当然のことながら、ここでは書けない。(栗栖)
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