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上映館   北海道 福島 

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 
 (原題:THERE WILL BE BLOOD)




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作品紹介 

300字レビュー
 

【こだわりの品(しな)】
 ポール・トーマス・アンダーソン監督は『ブギーナイツ』のファースト・カットで度肝を抜かされた時以来のファンである。彼の画作りは自分の感性にあってるせいか心地よい。この作品を観ていて、最初はそんな気持ちよい気分で観ていた。こういう画が映画館の大画面で観る価値があるというのではないだろうか?とも思った。
 ところが、この作品はセリフが少なく、その点については「映画はセリフでなく、動きや画で進行していくものが良い」という持論もあるので良かったのだが、バックに流れるBGMというのが、おどろおどろしくて怖いのである。映画じゃなければ長く聞きたくないものであった。けれど、セリフも少ないし聞くしかない。これもまた、映画のテーマなのかもと考えていた。でも、この音楽は全編に流れるのである。油田を採掘するという、石油時代到来の頃が舞台なのだが、石油が噴き出してきて(発見されて)大喜びなはずなのに、この不気味な音楽が流れるのである。
 ストーリーはその油田の採掘屋ともいうべき、主人公ダニエル・プレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)の半生記である。石油にかかわる人間たちのエゴイズム(もちろん主人公もその1人だが)がそこかしこに現れる。それに対するのは宗教か人の優しさか?けれど、その結果を完全な形で望むと鑑賞後、もやもやしたものが残るだろう。登場人物たちの生き様を観て、今の普通の人々にも当てはまるのではないか、と考えるのが悶絶しなくてすむ。
 余談だが、こういう作品がアカデミー賞にノミネートされるということがアメリカらしいし、どこぞの国が真似して作ったアカデミー賞の作品群と比べると段違いのレベルの差を感じてしまう。『ノーカントリー』には敗れてしまったけれど、どちらも質の高い作品である。どちらも、観た後、もやもやしてしまうような気もするが…。(越智)  








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