| TOP <<< | minipara | >>> 一言掲示板 |
| 上映館 | 盛岡 神奈川 |
| 美しすぎる母 | |
300字レビュー |
|
【こだわりの品(しな)】 主演のジュリアン・ムーアは自分の好きな女優の1人である。色気があって、醸し出す雰囲気もいいものを秘めているからだ。決して下品な色香ではない(と、思う)。もともと、彼女を初めて観たのは『ブギーナイツ』で、彼女はポルノ女優役だったので、その時は色っぽさも当然かと思ってたけど、その後、いろんな映画を観るにつれて、彼女の醸し出すものであることがわかってきた。 で、今回の作品では、そういうものが大事(?)な欲望の赴くままの女という役柄だ。彼女の真骨頂ではないかとも思ったほどである。しかし、思ったほどの効果を得ているとは言い難い出来栄えである。それはなぜか? 生まれが貧乏というバックボーンがあるが故の、この女のお金大好き!エッチ大好き!(こっちは貧乏とは直接、関係ないか…)という性格付けなのだが、描き方が散文的なので、このテーマを充分には描ききれていない。散文的な映画でも面白いものはあるが、それはそれぞれのエピソードに魅力がたくさんないと、観る者を感銘させてはくれないのだ。ストーリーは緻密に組み立てられているに越したことはないが、そうでなく、あるいはそうでないことを狙いにしておいたとしても、そこにもまた感覚的であれ、面白さのエッセンスは必要なのである。 あと、メインが誰にあるのかというものも分かりづらい。それもまた狙いであったとしてもだ。登場人物を誰でも均等に描くのは妥当ではない。メリハリをつけないと、それもまた面白くは受け取れないものなのである。 この作品、ジュリアン・ムーアは好きな女優に代わりはないにしても、彼女の魅力だけでは何とも評価しづらいものになってしまっているなあ。しかし、この話は実話を元にしているものらしい。それだけは切実に胸に迫るかもしれない。ただ、このシチュエーションもまた、常人には理解しづらいかもしれない。難しい作品に仕上がってしまった…。(越智) |