ストーリー
とある日本の西の外れにある小さな村"要村"が大いに賑わっていた。なぜなら、要村は日本一出生率が高い村として日本政府から認定され、内閣総理大臣から表彰を受けることになったからだ。
「何故この村は出生率日本一になったのか?」
話は14年前に遡る―。
ある日、東京からこの要村に左遷されてきた一人の新聞記者がいた。その男の名前は"水野一八(田口トモロヲ)"。一八は通称"監獄"と呼ばれる古くて小さなモルタルで建てられた「稲穂新聞要村支局」へ配属された。そこにはアル中の支局長遠藤(佐野史朗)と支局員石塚(松岡俊介)の2人だけで、事件らしいことなど何一つ起こりそうも無いのどかな小さな支局だった。
その夜、遠藤と石塚が歓迎会を開いてくれることになり、一八は港近くにあるスナックへと連れて行かれた。店の名前は「天女」。小さな村には似つかわしくない美人ママの"輝子(月船さらら)"がいる店だった。輝子は不思議なオーラと、優しそうでどこか悲しげな魅力を持つ女性だった。
しかし、村中には輝子の悪い噂が流れていた。この村の古い神社、海神神社の宮司である平野(若松武史)は、要川に船を浮かべて生活している二瓶(石橋凌)と輝子の二人こそが、この村の危険人物だと考えていた。二瓶は過去に思想犯として服役した前科もあり過激派のテロリストだとも噂されていた。一方、輝子も自分の夫と婚約者を殺したという噂と、カルト宗教と関わりがあり、何かを企んでいると目を付けられていた。