作品情報
ジャンル:ドキュメンタリー
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:ルー・リード/スティーブ・ハンター/フェルナンド・ソーンダース/トニー・”サンダー”スミス/ルパート・クリスティ/ロブ・ワッサーマン/シャロン・ジョーンズ/アントニー/スティーブン・バーンスタイン/カーティス・フォルクス/ポール・シャピロ/ダグ・ワイゼルマン/デヴィッド・ゴールド/エイビン・カン/ジェーン・スカーパントーニ/ブルックリン・ユース・コーラス/キャロライン
プロデューサー:ジョン・キリク/トム・サリグ
撮影:エレン・クラス
配給:バップ/ロングライド
2007年/アメリカ/1時間25分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/PG-12
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内容
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを脱退後ソロ・アーティストとしてのキャリアのピークを迎えようとしていたルー・リードは、1973年、まさに時代を先取るような野心的なアルバムを発表する。「ベルリン」。バイセクシャル、ドラッグ、暴力に彩られた背徳の愛の物語が、10曲の収録曲に散りばめられた。正に"ロック・オペラ"と呼ぶにふさわしいコンセプチャルなものだった。
東西に分断されたベルリンの夜を、男女の無限の夜へと置き換えた小説のごとき内容に聞き手はショックを受けた。登場人物は娼婦キャロラインとジム、そして語り手である"俺"。
キャロラインは、暴力的扱いを受けながらも恋人の元を離れる事ができない。俺は、ジムに欲望を感じながらもキャロラインと屈折した愛情を育む。ジャンキーである彼らが体験する底知れなく"暗い感覚"。そして、キャロラインは、俺との間に生まれた子供を母親不適格者という理由で取り上げられ、絶望の中で自ら手首を斬る事で命を絶つ。ベルリンの享楽と頽廃のイメージと相まって、出口のない愛の喪失感とこの上なく深い絶望が綴られていく…。
一部批評家の賞賛を得ながらも商業的には失敗し、ルー・リード自身、「ベルリン」に収録された楽曲をステージで演奏する事は、その後なかった。しかし、このアルバムはルー・リードの最高傑作としてだけでなく、70年代のロックを代表する伝説的な作品として語り継がれていく。