内容
2005年12月、パリの日本文化会館で藤原智子監督「ベアテの贈りもの」(04)が上映された際、アリーヌ・カラッソという女性が関係者を訪ねてきた。アリーヌは、日本国憲法に男女平等を書いたベアテ・シロタ・ゴードンの従姉妹の娘であり、彼女の祖父は、ベアテの父で世界的なピアニストであるレオ・シロタの弟、ピエール・シロタだった。
翌日、アリーヌは沢山の写真を持参した。そこにはベアテやレオ・シロタとの交流の写真もあった。彼女は一族の資料を集めていて、シロタ家をめぐる話は尽きなかった。ノルマンディ上陸作戦で戦死した母の従兄弟イゴールのこと、アウシュヴィッツで命をおとした祖父のこと、ゲシュタポの眼を逃れて生きのびた母ティナのこと…。