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クワイエット・ファミリー
試写会トークショー

キム・ジウン監督
ソン・ガンホ(主演)

襟川クロ(司会)

2000.05.22 安田生命ホール



襟川クロ:ソン・ガンホさんは『シュリ』ではカッコいいシャープなアクションをしていて、この『クワイエット・ファミリー』では笑ってしまうような情けないお兄ちゃん役なんですが、自分で居心地の良いのはどちらですか?

ソン・ガンホ:『シュリ』も良かったんだけど、どちらかというと個人的には『クワイエット・ファミリー』の方が合っていると思います。演技をしていて楽な方はこちらですね。

襟川クロ:キム・ジウン監督とも仲がいいんですよね?

ソン・ガンホ:俳優と監督として非常に親しい間柄ですが、性格はちょっと違うところがあると思います。

襟川クロ:たとえば?

ソン・ガンホ:なんと言っても違う点は僕はお酒を飲むのが好きなんですが監督はぜんぜん飲まないんですよね。つい先日も今撮影している映画で撮影後に一緒にお酒を飲みながらいろいろと話をしたかったんですが、お酒は全部、僕が飲んでしまいました。

襟川クロ:それは宗教的な関係で、ですか? それとも家系?

キム・ジウン監督:宗教的な理由はいっさい、ないんですけど、僕はお酒よりコーヒーが好きだし体質的にも合うんですよ。それから最大の理由はコーヒー代は酒代より安くすむということですね(笑)

襟川クロ:『クワイエット・ファミリー』では食べるシーンが多いんですが、そのシーンでは登場人物の個性がそれぞれ出ていました。それは監督の狙いですか?

キム・ジウン監督:食べ物が目の前にあると演技以前に俳優さんたちの普段の性格が食べ方に表れたような気がします。

襟川クロ:この作品はセンスも良いし、ドラマ性もあると思うんですが、監督は映画の勉強はどのようにしてるのですか?

キム・ジウン監督:僕は幼い頃から映画狂でたくさん観ていたし、映画というのは勉強するものではなくて、無条件に愛して楽しむものだと思います。映画の作り方は自分の感じた通りに作るし、一人の観客になったつもりで作ります。だから作っていて辛いとは思わないですね。

襟川クロ:撮影中のエピソードとか、ありますか?

キム・ジウン監督:一番辛かったのは非常に寒い時期に撮影していて、しかも寒い地方でしたので、それがエピソードと言えばエピソ−ドかな。

襟川クロ:あの家はセットですか?

キム・ジウン監督:ええ、この作品のために作ったものです。

襟川クロ:予算ありますねえ。

キム・ジウン監督:『シュリ』は『クワイエット・ファミリー』より予算が3倍くらいなんですが、『クワイエット・ファミリー』はいい俳優さんたちの熱意でできたものなんです。この作品は韓国の製作規模から見ると中くらいですが、俳優さんが自発的に楽しもうということが良かったのだと思います。

襟川クロ:シナリオも良いし、監督の存在も・・・

キム・ジウン監督:この作品の場合は俳優さんたちが楽しんで参加できるようなものだったので。撮影が終わったらみんな家族のようになっていましたから。

襟川クロ:ソン・ガンホさんも楽しもうというきっかけで参加したんですか?

ソン・ガンホ:ええ、とても楽しんで撮影できました。シナリオを見て今までの中で一番面白いと思いました。先輩の俳優たちと立派な作品に一緒に仕事できるというのに可能性を見出して参加しました。

襟川クロ:チラシにもありますが、吼えているワンちゃんがいますね。彼はどこのタレントさん?(笑)

ソン・ガンホ:犬に出演してもらうときは普通、3ヶ月くらい訓練するんですけど、予算が厳しかったので、予定よりも頭の悪い犬に出演してもらいました。ですから演技の注文もあまりできず自然に演じてもらったんです。今回の俳優の中ではもっともリアルな演技をしているんじゃないかな(笑)

襟川クロ:ホントにいるだけですもんね。

ソン・ガンホ:こんな話してると懐かしくて会いたくなってしまいますね。

(取材:越智)



 



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