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アカデミー賞

(2009.03.14)

 今年は日本映画の『おくりびと』『つみきのいえ』が受賞した。僕は作品を 観てないので、これらの作品のことをどうこう言えない。でも相変わらず、こ の国の人たちは賞ものに弱い。そもそも、アカデミー賞はハリウッドの内輪で 決めているものである。エンタテインメント化しているので注目を集めている が、権威としてはそれほどのものでもない。それが証拠に作品賞などは映画会 社各社が1本ずつノミネートされている次第である。どこかの国の真似アカデ ミー賞と同じようなものだ。それはともかく、早く、映画の中身を賞や出演者 の名前などではなく、各人が作品を観て評価するような世の中になってほしい ものである。

 さて、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞の3作品については、僕も 観ることができていたので、これらの作品については批評できる。
 作品・監督賞ほか8部門受賞の『スラムドッグ$ミリオネア』であるが、僕 個人としてはよくできたエンタテインメント作品と感じた。映画がシナリオ という設計図を元に観る人々を楽しませようとするのが第一義であるのなら、 これほど、それにふさわしい作品もないかと思う。シナリオ段階でほぼ、その 面白さは決定済みだっただろう。そして、それを映像化する際にこわしてしま う可能性も大きい作品だったに違いない。それを思えば作品賞・監督賞もまた 当然と言えるだろう。詳細を書いてしまうとネタばれしやすい作品なので、中 身に関してはここでは控えることにする。

 主演男優賞は『ミルク』のショーン・ペン。公職につくゲイの役である。濡 場シーンもいくつかあるので、それを演じていくのは、なかなか覚悟のいるも のだっただろう。彼はこれまで、どの作品でも一級の演技を見せる。それは才 能もさることながら、普段の努力も相当のものなのだと思う。今後も楽しみな 俳優である。
 主演女優賞の『愛を読むひと』ケイト・ウィンスレットはこちらは少年(15 歳)とセックスの日々をいそしむ役だ。ただ、そこで少年に有名な小説(学校 で習っているようなもの)を自分に読んできかせて情事に移るという、一風変 わった癖がある。ただ、それは癖というだけで片付けられるようなものではな かった…。これはまだ作品紹介を掲載していないが、これもまた、あまりストー リーを書きすぎるとネタばれしやすい作品である。しかし、彼女の演技があま りにも際立った作品であることは言える。彼女の演技は俳優の見本ともなるべ きものだと思う。
 いずれの作品も賞を獲ったものの、中身もまた内容の濃い、素晴らしい出来 の作品群である。日本の作品もこのくらいのものを作ってこそ、本当に日本映 画の素晴らしさが世界に認められたと喜ぶべきである、と思うのだが…。あ、 観てない作品をどうこう言うのはアンフェアであった。ごめんなさい。(越智)

『スラムドッグ$ミリオネア』作品紹介

『ミルク』作品紹介

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