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イングリッド・バーグマン

1915年8月29日 スウェーデンのストックホルム生まれ。乙女座。
■演劇をストックホルムのロイヤル・ドラマチック・シアター・スクールで学んだ。
■1936年『間奏曲』でデビッド・セレズニックにみとめられ、ハリウッドで同作をリ メークする。
■1944年『ガス燈』でアカデミー主演女優賞を取りトップスターとなる 。しかし、夫を捨てロベルト・ロッセリーニ監督のもとへ走りハリウッドから追放 された。やがて、ハリウッドに戻り1956年「追想」で二度目のアカデミー賞を取る 。
■夫を捨てロベルト・ロッセリーニ監督のもとへ走りハリウッドから追放 された。
■1982年の誕生日にガンで亡くなった。
代表作
『カサブランカ』1942年

監督:マイケル・カーチス

共演:ハンフリー・ボガート
ポール・ヘンリード

『誰がために鐘は鳴る』1943年

監督:サム・ウッド

共演:ゲーリー・クーパー
エイキム・タミロフ

『ガス燈』1944年

監督:ジョージ・キューカー

共演:シャルル・ボワイエ
ジョゼフ・コットン

『汚名』1946年
監督:アルフレッド・ヒッチコック
共演:ケーリー・グラント
クロード・レインズ
『ジャンヌ・ダーク』1948年
監督:ビクター・フレミング
共演:ホセ・フェラー
フランシス・L・サリバン
『凱旋門』1948年
監督:ルイス・マイルストン
共演:シャルル・ボワイエ
チャールズ・ロートン
『追想』1956年
監督:アナトール・リトバク
共演:ユル・ブリナー
エイキム・タミロフ
ヘレン・ヘイズ
『オリエント急行殺人事件』1974年
監督:シドニー・ルメット

共演:アルバート・フィニー
ローレン・バコール
リチャード・ウィドマーク

 



「カサブランカ」のイングリッド・バーグマンを見て凄いと思った。

美しさはもち ろんだがその演技力。  
飛行場でのラストシーン。

「好きで別れなければならないけど、私はいつまでもあなたを愛し続けるわ」。  

 男女の愛よりも正義のために身を引くかつての恋人(ボガート)への思いを表情 ひと つで表現していた。  不思議だった。女神のように端正なバーグマンの美貌のどこに、ほとばしる情熱 が秘められているのか。

 ハリウッドでの名声も夫も捨てて、イタリア人映画監督ロッセリーニの元に走ったバーグマンの情熱。透明な魂は炎の情熱を生む。世間体や損得などの計算なしに 愛すること のできる人間は、純粋な魂を持っているのだろう。
 「恋多き女」という肩書きは、女性に望まれる貞淑さとは対極にあるが、どちら が真に 純粋なのだろう。世間は不倫を許さない。バーグマンも7年間ハリウッドから追放 されてしまった。しかし、人の情熱を封印する権利など誰にもないのだ。情熱はす べての源。芸術も文化も限りない情熱から生まれるのだから。
 バーグマンにとって、恋をすることと演技することは呼吸するように自然なもの だったのではないだろうか。そのふたつなくしては、この世に生きている価値などないと 思われ るほどの。だからこそ彼女は、自らの才能と呼応する才能豊かな男性、自分の情熱 の器を満たしてくれる男性を探し求めていたに違いない。
 写真家のロバート・キャパやロッセリーニ監督との恋愛は不幸な結果に終わって しまった。だが、バーグマンは後悔などしていないだろう。
恋は病の一種、熱にうかされ 人は愛の幻想を夢見るだけ…。
たとえそれが真実でも、恋はしないよりした方がいい。それが破滅に向かう恋であっても。誰か傷つけた代償を払わされる時がくるかもしれない。命を賭けた恋が幻だったという現実に直面する時がくるかもしれない。だからといって、恋に対して臆病になるのは愚かなことだ。 恋の亡骸を葬る時 、女はそこから多くのものを得ているはず。別れた男には想像も出来ないような大 きな何かを。

 女は恋をすべきなのだ。いつでも、いつまでも。自分が宝石のように輝くために ……。

 
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