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マリリン・モンロー
本名ノーマ・ジーン・モーテンセン

■1926年 6月1日ロサンゼルス生まれ。ふたご座。
■'42年 ジェームス・ドハティと結婚
■'46年 フォックス社と契約
■'54年 ジョー・ディマジオ(元野球選手)と結婚
■'56年 アーサー・ミラー(劇作家)と結婚
■'62年 8月5日睡眠薬誤飲による死亡と推定。享年36歳。
代表作
『ナイアガラ』1953年

監督:ヘンリー・ハサウエイ

共演:ジョセフ・コットン
ジーン・ピーターズ

『百万長者と結婚する方法』1954年

監督:ジーン・ネグレスコ

共演:ローレン・バコール
ベティ・グレイブル

『帰らざる河』1954年

監督:オットー・プレミンジャー

共演:ロバート・ミッチャム
ロリー・カルホーン

『バス停留所』1957年
監督:ジュシュア・ローガン
共演:ドン・マレイ
アーサーオコンネル
『お熱いのがお好き』1959年
監督:ビリー・ワイルダー
共演:ジャック・レモン
トニー・カーチス
ジョー・E・ブラウン


マリリンの並外れたフェロモンは彼女をスターの座に押し上げたが、多くの哀しみを与えもした。

 マリリンは「おツムの弱いブロンド女」というレッテルから逃れたい、演技者と して認められたいと願った。 「本当の私は違う。本当の私を見て欲しい。」  だが、他人が抱いたイメージを払拭するのは難しい。もがき苦しみ、諦め、また 何とかしようと試みる。それは厚い壁に体当たりするようなものだ。マスコミやフ ァンが望むのは、セックス・シンボルとしてのマリリン・モンローだった。その要求には応えてあげなければいけないと思う。自分の願いと他者が望むもの、ふたつ の狭間のなかで、優しく繊細な女性マリリンは、精神的に追い詰められてしまったのだろう。

 逃げ場として手にしたのは、睡眠薬。その挙句、あっけない人生の幕切れ。

可哀想なマリリン…
誰もがそう思うだろう。でも、マリリンは幸福な女性だっ た。少なくとも私はそう思いたい。一人の男性に心から愛された幸福な女性だったと……。

 死後、彼女の部屋で見つかった書き置き。それは、かつての夫ジョー・ディマジオに宛てたものだった。 あなたの幸福は、私の幸福。」  短い言葉……。しかし、それこそ、愛の真理を言い当てていないだろうか。離婚の原因は、ディマジオの独占欲と暴力だった。人は愛しすぎるがゆえに、愛し方を 間違えしまうことがある。 

ディマジオは、思い通りにならない妻に腹を立てた。 マリリンも夫を理解することができなかった。だが、別れた後もディマジオはマリ リンのことを気にかけていた。無理矢理入院させられてしまった精神病院からマリ リンを救い出したり、年末を一緒に過ごしたりしたという。 二人ともお互いの過ちに気づき始めていたのではないだろう。マリリンが残した言葉が、それを物語っている。突然の死によって答えは見つからないまま終わってしまったが。

 マリリンの人生を思う時、マリリンが唄う「帰らざる河」の一節が思い浮かぶ。

I lost my love on the river and forever my heart will yearn.
Gone, gone forever down the River of No Return.
Wailaree! You never return to me.

帰らぬ恋人を思う詩。失われた愛はもどらない運命なのだろうか。
たとえ、わずかな行き違いからでも。

 亡くなったマリリンの葬儀を取り仕切ったのは、ディマジオだった。そして生前の約束どおり、屈強な元野球選手は彼女の墓に花を絶やさなかった。

 今年3月8日、ジョー・ディマジオは84年の生涯を閉じた。

 
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