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カンヌ映画祭の正式名称は、「フェスティヴァル・アンテルナショナル・デ ュ・フィルム(”Festival International du Film"国際映画祭、F.I.F.)」とい う。”カンヌ”とは通称なのである。

映画祭の本部事務局は意外なほど規模が小さく、年間常勤職員は十名程度だ。内 訳は、会長、総代表、事務局長の三名の役員、総務、プレス担当とその補佐、秘 書三名、運転手一名と少ない。これに会期中は臨時の職員が加えられる。 費用は、約2400万フランが国庫から助成される。内訳は、CNCが1500万フラ ン、カンヌ市が400万フラン、圏が145万フラン、外務省が22万フラン、フェステ ィヴァルの有線TVの広告料が150万フランとなっている。

事務局の上に理事会がある。この理事会のメンバーは、「1947年12月26日条 例」により政府から任命される。メンバーの構成は、文化庁、外務省など政府関 係者から14名、配給業者、映画監督など映画業界関係者から14名の計28名となっ ている。  この2つの機関の関係は、事務局が企画・立案し、理事会が承認するというも ので、つまり理事会は最終的な意思決定機関である。 これだけ見ると、「官主導」型の運営だ。しかし実際には、理事会は事務局の提 案を承認するだけの機関である。”カンヌ映画祭”は政治的圧力のかからない、 いうなれば、”準官庁”の色彩を持つ。 創立時からの精神が守られているため であろう。




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